MNOとMVNOの詳細比較
MNOとは MNO=Mobile Network Operator
移動体通信事業者の略称。自社で通信網を持つ通信事業者を指す。
MVNOとは MVNO=Mobile Virtual Network Operator
仮想移動体通信事業者の略称。自社で通信網を持たずキャリアから回線を借用してサービスを提供する事業者のこと
回線網
・MNOは、自社で回線網を保有しているため、安定した通信速度を提供できます。
また、全国各地に基地局を整備しているため、広いエリアで利用可能です。
・MVNOは、MNOから回線を借り受けてサービスを提供するため、MNOの回線網を利用することになります。
そのため、混雑時は速度低下する可能性があります。また、MNOによっては、利用できるエリアが限られている場合があります。
料金
・MNOは、自社回線網の維持管理コストがかかるため、料金が高額になる傾向があります。
また、月額料金以外にも、端末代金や各種オプション料金などが発生する場合があります。
・MVNOは、MNOから回線を借り受けているため、MNOよりも安価にサービスを提供することができます。
また、月額料金プランやデータ容量プランなど、様々な料金プランを用意している場合が多いです。
通信速度
・MNOは、自社回線網を最適化しているため、安定した通信速度を提供できます。
・MVNOは、MNOの回線網を共有しているため、混雑時は速度低下する可能性があります。
また、高速通信規格への対応が遅れている場合もあります。
店舗・サポート
・MNOは、全国各地に直営店を構えており、対面でのサポートを受けることができます。
・MVNOは、直営店が少ない場合が多く、オンラインでのサポートが中心となります。
電話サポートや対面サポートが限られている場合もあります。
その他サービス
・MNOは、キャリアメールや各種オプションサービスなど、充実したサービスを提供しています。また、海外ローミングや端末購入サポートなども充実しています。
・MVNOは、シンプルな料金プランを提供している場合が多く、不要なサービスを省いて料金を抑えています。
結論
MNOは、通信速度や安定性、店舗・サポート、その他サービスを重視する方におすすめです。一方、MVNOは、料金を重視する方におすすめです。
自分に合った通信事業者を選ぶためには、上記の比較表を参考に、ご自身の利用状況やニーズを考慮することが大切です。
参考情報
- MNO・MVNOの違いを徹底比較!格安SIM選びのポイントも解説 - doda https://www.sakuramobile.jp/japan-wifi/mvno-japan-comparison-which-japan-mvno-is-right-for-you/
- MNOとMVNOの違いとは?それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介! - povo https://povo.jp/library/article-050/
- 【MVNO】と【MNO】の違いとは?知ってるようで知らない格安スマホの基礎知識 - DIME https://www.linemo.jp/guide/article008/
MVNOの種類と特徴をわかりやすく解説
MVNOとは「仮想移動体通信事業者」の略で、**大手通信会社(MNO)**から回線を借りて、格安スマホなどの通信サービスを提供する会社です。
MVNOは、初期投資を抑えられるため、大手キャリアよりも安価な料金でサービスを提供できます。また、独自のサービスを提供したり、特定のニーズに特化したプランを展開したりするなど、柔軟なサービス設計が可能なのも特徴です。
MVNOには、大きく分けて2種類の形態があります。
1. ライトMVNO
- MNO発行のSIMカードを使用
- 加入者情報はMNOで管理
- サービス提供に制約がある
- 自社で加入者管理機能を用意する必要がない
- 多くのMVNO事業者がライトMVNO
メリット
- 初期投資を抑えられる
- 加入者管理の負担がない
デメリット
- サービス提供に制約がある
- 自社でSIMカードを発行できない
2. フルMVNO
- 独自のSIMカードやeSIMを発行
- 自社で加入者管理機能を運用
- 自社でSIMカードを発行可能
- eSIMにも対応
- 国外のモバイル事業者と直接接続
- SIMを使わない期間は「中断」の状態にできる
メリット
- 独自のサービスの提供が可能
- 利用者にとって利便性の高いサービスを提供できる
デメリット
- 加入者管理機能の構築・運用に大きな負担がかかる
- ライトMVNOよりも初期投資が必要
MVNOの会社一覧
eSIMとSIMカードの違いを詳しく解説
eSIMとSIMカードは、どちらも携帯電話で通信サービスを利用するためのものです。expand_moreしかし、形状、利用方法、メリット・デメリットなどが大きく異なります。
1. 形状
- SIMカード: プラスチック製の小型カードで、ICチップが埋め込まれています。expand_more端末に挿入して利用します。
- eSIM: 電子的なICチップで、端末に内蔵されています。SIMカードとは異なり、物理的なカードはありません。
2. 利用方法
- SIMカード: 端末に挿入して利用します。
- eSIM: 端末の設定画面から、QRコードを読み込んだり、手動でプロファイルを登録したりして利用します。
3. メリット
- eSIM
- 紛失・盗難リスクがない: 物理的なカードがないため、紛失や盗難のリスクがありません。
- 手軽に利用開始できる: SIMカードの受け取りや挿入が不要で、すぐに利用開始できます。
- デュアルSIMに対応しやすい: eSIM対応端末であれば、物理的なSIMカードと合わせて2つの回線を同時に利用できます。
- 海外旅行に便利: 現地の通信事業者のeSIMを購入することで、簡単に海外ローミングを利用できます。
- SIMカード
- 普及率と互換性:圧倒的な実績と汎用性
4. デメリット
- eSIM
- 対応端末が限られている: eSIMに対応している端末は、まだそれほど多くありません。
- 設定がやや複雑: SIMカードに比べて、設定がやや複雑です。
- 利用できる通信事業者が限られている: 一部の通信事業者のみeSIMを提供しています。
- SIMカード
- 紛失・盗難リスクがある: 物理的なカードであるため、紛失や盗難のリスクがあります。
- SIMカードの受け取りや挿入が必要: SIMカードの受け取りや挿入が必要なため、すぐに利用開始できません。
- デュアルSIMが利用できない端末がある: デュアルSIMに対応していない端末では、2つの回線を同時に利用できません。
5. 自分に合ったものを選ぶ
eSIMとSIMカードは、それぞれメリットとデメリットがあります。自分に合ったものを選ぶためには、以下の点を考慮しましょう。
- 利用する端末: 利用する端末がeSIMに対応しているかどうか
- 利用したい通信事業者: 利用したい通信事業者がeSIMを提供しているかどうか
- 料金: eSIMとSIMカードの料金
- 利便性: 紛失・盗難リスク、設定の簡単さ、デュアルSIMの利用可否など
SIMフリーとSIMロック:スマホの自由度と制限を徹底比較
SIMフリーとSIMロックは、どちらもスマートフォンに関する用語ですが、全く異なる意味を持つものです。
SIMフリーとは?
SIMフリーとは、特定の携帯電話会社に契約しなくても利用できるスマートフォンのことです。
従来のスマートフォンは、キャリアと呼ばれる携帯電話会社と契約して利用していました。しかし、SIMフリースマートフォンであれば、好きなキャリアのSIMカードを挿入して利用することができます。
SIMフリーのメリット
- キャリアを自由に選べる: 契約したいキャリアを自由に選ぶことができ、料金やサービスを比較検討することができます。
- 格安SIMを利用できる: 格安SIMと呼ばれる低料金のSIMカードを利用することで、通信コストを節約することができます。
- 海外旅行に便利: 現地のSIMカードを挿入することで、海外ローミングを利用できます。
- 端末の選択肢が広がる: 国内外の様々なメーカーから発売されているSIMフリースマートフォンを購入することができます。
SIMフリーのデメリット
- 初期費用がかかる: SIMフリースマートフォンは、キャリアで購入する端末よりも高価な場合があります。
- 設定がやや複雑: 従来のスマートフォンに比べて、設定がやや複雑です。
- サポートが受けられない場合がある: SIMフリースマートフォンによっては、キャリアのサポートを受けられない場合があります。
SIMロックとは?
SIMロックとは、特定のキャリアのSIMカードしか利用できないように制限された状態のことを指します。キャリアで購入したスマートフォンは、通常、キャリアロックがかかっています。
SIMロックの解除方法
SIMロックを解除するには、以下の方法があります。
- キャリアに申請する: 多くのキャリアでは、一定の条件を満たせばSIMロックを解除してくれます。
- SIMロック解除業者に依頼する: キャリアに申請するのが難しい場合は、SIMロック解除業者に依頼することもできます。
SIMロック解除のメリット
- SIMフリーと同じメリットが得られる: SIMロックを解除すれば、SIMフリースマートフォンと同じメリットを得ることができます。
SIMロック解除のデメリット
- 費用がかかる: SIMロック解除には、キャリアに申請する場合も、業者に依頼する場合も費用がかかります。
- 端末が壊れる可能性がある: SIMロック解除は、端末のデータ消去や故障リスクを伴います。
SIMフリーとSIMロックの選び方
SIMフリーとSIMロック、どちらを選ぶべきかは、利用状況やニーズによって異なります。
- 自由度を重視する: キャリアを自由に選びたい、格安SIMを利用したい、海外旅行に頻繁に行くという場合は、SIMフリースマートフォンがおすすめです。
- サポートを重視する: キャリアのサポートを受けたい、設定が簡単なスマートフォンが欲しいという場合は、SIMロック解除済みの中古スマートフォンがおすすめです。
まとめ
MNO(Mobile Network Operator)は自社の通信網を保有し、広範囲にわたる安定した通信サービスを提供する事業者です。これに対し、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)は大手通信会社の回線を借りて、より低価格でサービスを提供する仮想通信事業者です。
回線網:
- MNO: 固有の基地局と通信網を利用し、広範囲にわたる安定したサービスを提供。
- MVNO: MNOの回線を使用するため、混雑時には速度低下の可能性あり。
料金:
- MNO: 自社設備の維持管理コストが反映された高額な料金体系。
- MVNO: 固定費が少ないため、比較的安価なプランを提供。
通信速度:
- MNO: 高い安定性と速度。
- MVNO: 使用するMNOの回線状況に依存し、一部制限がある場合も。
店舗・サポート:
- MNO: 全国に店舗を展開し、対面での充実したサポートを提供。
- MVNO: 店舗が少なく、主にオンラインでのサポートが中心。
その他サービス:
- MNO: キャリアメールや海外ローミングなどの追加サービスが充実。
- MVNO: 必要最小限のサービスに特化し、コストを削減。
結論: 利用者のニーズに応じて、サービスの安定性や料金などの面からMNOまたはMVNOを選択することが重要です。MNOは全体的なサービスの質とサポートを求めるユーザーに、MVNOはコストパフォーマンスを重視するユーザーに適しています。